アイルランド

海外で逆転したいと考えている若者がアイルランドに来るべき理由

こんにちは、海外在住ライターのハルノ(@haruno_sudo)です。

アイルランドの首都ダブリンで生活してみて、私はこの国がかなり好きになりました。また、チャンスが多い場所でもあると感じています。

なので、今回は若者がアイルランドに来るべき理由を考えました。これを読んだらあなたもアイルランドに来たくなるかも!

外資系企業がたくさん集まる。IT大手で働くチャンス

アイルランドは、首都のダブリンと第二の都市コークを中心として外資系の会社が多く進出しています。特にテクノロジー関連の会社はGoogle、Microsoft、Facebookなど主要な会社が拠点をダブリンに置いているため、世界を引っ張るテクノロジー関連の仕事がたくさんありますよ。

なぜアメリカの会社がダブリンに拠点を置いているかというと、法人税節税の関係からです。タックスヘイブンとされているアイルランドですので、アメリカを中心として大企業がアイルランドに拠点を移しているんです。以前Appleが節税しすぎて批判を受けていましたね。

そのため、大きなテクノロジー系の会社で働きたいと考えている方はアイルランドで挑戦してみても良いかもしれません。エンジニア職はどこの国でも需要が高いですが、アイルランドであれば選択肢も広いでしょう。

イギリスを除くとEU唯一の英語圏。さらに進むグローバルな環境

現在のアイルランドでは、大企業での職が増えたためにヨーロッパ中から働き手が移住してきておりかなりインターナショナルな環境が整っています。それも、移民一世が多く、小さいころにアイルランドに移ってきた方もいれば、大人になってアイルランドにいらっしゃった方も多いんです。

そうなると、アイルランドに居ながらほかの国の文化についても一緒に学ぶことができるんですよね。

対して「Brexitの関係でEUを離脱する?しない?」が問題とされている現在のイギリスですが、イギリスがEUを去ることが決定した場合、アイルランドが唯一のEU圏での英語を母国語として持つ国となることはご存知でしょうか。

こうなると、英語を学びたい多くのEU圏の学生がアイルランドに流れてくることも考えられます。飽和状態になる前の今が丁度いいのかもしれないですね。

 

質の高い文化体験。音楽も絵も建築もすべて好きだった

アイルランドはアイリッシュ音楽、ケルト音楽をはじめとして音楽の国と言われるほど、街中から素敵な音が聞こえてくる国です。アイルランド出身のアーティストとして有名なバンドにU2やエンヤがいます。

各国から音楽家が集まってきていて、あのEdsheeranもダブリンの中心街GraftonStreetで演奏していたくらいなんですよ。 路上パフォーマーはもちろん、パブなどに行ってもしょっちゅうライブパフォーマンスを行っています。

Twitterで知り合った、シンガーのだいさちさん(@daisach1)も、アイルランドのゴールウェイというところで活動されていましたね。

 

また、音楽だけでなく絵を学びに来ている学生も世界中から集まってきています。日本人の方で絵を勉強しに来ている方にもこちらで出会いました。

街にはストリートアートが溢れていますし、お洒落なカフェやパブも多く存在します。個人的にはダブリンでみる建築が好きでよく写真に収めていました。

このように、アイルランドは文化体験も多くできるので、若いうちにアート感性を磨きたいと考えている方にもピッタリの場所と言えます。

 

ヨーロッパを旅行しやすい

ヨーロッパを旅行しやすいというのもアイルランドに滞在する理由の1つになるのではないでしょうか。英語圏で英語の勉強をしようとすると大抵「アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド」などが選ばれるかと思います。

イギリスは距離的にはヨーロッパに近いのですが通貨はポンドです。対してお隣のアイルランドの通貨はユーロ。ヨーロッパのほかの国に遊びに行くときもそのままユーロを使用することができるのも利点の一つです。

また、アイルランドのLCC会社としてRyanAirという航空会社がありますが、航空券を安く手に入れることができるので私もよく利用していました。

セールも度々しており、パリまで片道5ユーロで行けるなんてときもあったんですよ。(日程は設定された中でしか選べません)

 

アイルランドにいる間はぜひヨーロッパ各国を旅行してみてくださいね!

これまでいいところばかりを紹介してきましたので、次はこのメリットゆえに出てきている弊害をご紹介していきたいと思います。私が思いついたのは主に以下の2つです。

弊害1 競争が激しくなりつつある

世界を代表する大企業が集まっているダブリンはEU加盟国。そのため、ほかのEUの加盟国からくる方は、働くのにVISAが必要ありません。先ほども述べた通りスペイン・フランス・ベルギー・ポーランドなど各国から職を求めて、または英語を勉強するためにアイルランドへ人がやってきます。

そのため、仕事に就くための競争は意識したほうが良いと感じました。EU市民はVISAが要らないことより、就労期間やVISA等の心配をしなくていいです。同じ能力であればやはり企業は「VISAが必要のないEU市民」を選ぶのは当然なのですよね…。

しかし、エンジニアなどの技術職での経験がある方日本語を使用する仕事であれば、有利になる可能性もありますのでそういった仕事を狙って応募するのも一つの手だと思います。

ちなみに私は、SNS広告に関係する仕事をしていましたが日本語を必要とする仕事内容だったことから採用されたのだと思います。

また、競争が激しくなってきているといえばアイルランドのワーホリ自体が人気が出てきているのは言うまでもありません。私が応募した2017年までは定員割れをしていた、アイルランドのワーホリですが、大使館の努力あってか今では枠を上回る応募があり、抽選となることもあります。

ワーホリも素晴らしい制度ですが、どのように今後制度が変化していくか予想がしづらいものです。次第に行ける国は増えてきてはいますが人数制限などを課せられる可能性があるため行きたいときに行くのが吉だなぁと私は思います。

 

弊害2 ハウジング問題

アイルランドでは「住居が見つからない」問題が大きく取りだたされています。職場が見つかっても住む場所が見つからないというケースも珍しくなく、私の同僚もイタリアから移ってきて1か月くらい住居を探して回っていたのを覚えています。

住居が見つからない理由の大きな原因は、そもそもの戸数が足りていないことがあります。住む部屋が少ないため、需要があがり家賃が年々上昇しているのです。

また、この部屋不足からホームレス数の増加がアイルランドでは大きな問題として取り上げられています。今年10月には、国内で9724人もの方がホームレスになっています。そのなかには子供もいて、3725人の子供が今年のクリスマスを応急住宅(emergency accommodation)で過ごすことが余儀なくされています。(参考:https://www.independent.ie/breaking-news/irish-news/thousands-join-protest-in-dublin-over-housing-crisis-37584787.html

街中でホームレスの方を見かけると、なんともいたたまれない気持ちになり国が急激に発展することによる弊害をひしひしと感じました。早急にこの問題が解決されるように政府の対応が行われることを祈ります。

アイルランドに今後も注目

アイルランドはいくつかの問題を抱えながらも、2010年の金融危機から大きく前進して今では金融と新しいテクノロジーを組み合わせたFinTechのヨーロッパの中心地として栄えつつあります。その急激な成長から起きている弊害もありますが、海外に住んでみたいと思う若者は一度この成長の波を直に見てみても良いのではないのでしょうか。

何より、アイルランド人はフレンドリーな人柄ですので滞在自体も楽しいものになると思います。ワーホリを検討している方はぜひアイルランドも視野に入れてみてくださいね!

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ハルノ
ハルノです。 なんだか窮屈になり、外に飛び出しました。 皆を癒すゆるキャラになりたいのですがこの爆発した気持ちを抑えきれません。 ライティングしてます。 ご依頼はお問合せフォームまたはSNSからメッセージください。