こんにちは、ロンドン在住ライターのハルノです。
サッカーの長友選手がこんな取り組みをされています。
100万円を3年間支援で、1人300万円。
今後100人を応援、総額3億円サポートしたいです!まずは第1弾として僕個人のお金3000万円で10人の夢を応援します!この投稿をフォロー&リツイートをした人の中から僕が夢を応援する人を決めます。#長友ドリーム をつけて夢への想いなどをツイートしてください! pic.twitter.com/Novj0ATemw— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) June 20, 2019
皆さんどう思いました?
私は色々考えた末に「私は夢とか無い寂しい人間なのか…」とへこみました。
ちなみに、ZOZOの前澤さんが行った #月に行くならお年玉 のときも同じ気持ちになり応募を踏みとどまっちゃったんです。
300万円をもらって自分に何ができるのか?
お金の有無でどうにかなる夢なのか?
そもそも私の夢とは何なのか?
考え出すとどんどん分からなくなり、傍観者側に回ってしまうだけなんですよ。こんなにも、お祭り好きなのに…。
そのため、自分と向き合うことで、夢を再考し一つの結論に至りました。
夢がなければ、つくってしまえばいいんですよ。
それで、もっと気軽に夢を話せばいいんです。
私みたいに、このキャンペーンを自分ごととして捉えることが出来なかった人に向けて、「これまで夢を追いかけてこなかった人が、夢を追いかける人生を送るために」について書きました。
昔から強く夢を語ってきた人には勝てないのでは
私が #長友ドリーム に真っ先に応募することができなかった理由は単純で、「何を語れば良いのかわからなかったから」にあると思います。
私はこれまで、一心不乱に何か一つのことに向かってきたことってきっとなかったと思います。ずっと何か一つのスポーツをやってきた訳でもなく、アーティストになるためにずっと絵を描いてきた訳でもない。
夢を聞かれてすぐに答えることができる人って、愚直に何かを追いかけてきた人だと思うんです。対して、私は「夢」と聞かれてもこれだ、というものがありません。
そんな人たちを差し置いて、長友さん、私を選んでください。なんて、おこがましいなとも思いました。
また、もう一つの理由として「300万円という枠の中では成し遂げられるような夢が思い浮かばなかったから」もあると思います。
#月に行くならお年玉 のときも、今回の #長友ドリーム でも応募者は、
どうアプローチすれば夢が叶いそうか?
一体どのくらいのお金が必要なのか?
と常日頃考えている人が多いのでは無いでしょうか。
自分が常日頃から夢を意識していないがために、300万円という枠の中で何ができるのか全く想像出来ませんでした。
お金はあったら勿論嬉しいです。でも、「夢のために」と急に300万円を渡されても悲しいことに使い方が分かりません。
分からないから夢を語っていけない気がする。使い道が想像できないから「自分には夢が無い」と人生を憂いてしまう。他人が放つ光が眩しくて自分の中にある暗闇に閉じこもりそうになるんですよね。完全な闇属性です…
こんな感じで、ZOZO前澤さんと長友選手の発表で、夢を話してキラキラ輝く人がいる反対に、夢がないことを再認識して落ち込んでしまう人も一定数居ると思うんです。
長年思い描いてないと、夢では無いんでしたっけ
夢がパッと思い浮かばなかったのが今回はあまりにも悔しかったので、「私の夢は何だろう」と考え続けました。そしたら気づいたことがあります。
「夢」の定義は、これまで抱いていた想いに限らないのでは?ということです。
そもそも、幼少期から思い描いていたことを夢とする、のような規定はもともと無かったわけです。極端な話、いま思いついたことを語って、そこから夢として追いかけていっても良いわけですよね。
私はいまヨーロッパで生活する中で、ヴィーガンやエコ、エシカルな取り組みをする企業に興味が湧き、SNSを通し少しずつ情報発信をしています。SNSで発信しているこのような情報は、確かにこれまでの人生の興味範囲の一部でありました。しかし、事実である一方で、SNSの発信の延長線上として、何かを成し遂げたいという思いを抱いていた訳ではありません。
でももし、今の生活に余裕があったら…
環境問題についてもっと深く研究したり、インタビューをして記事を書きたい。滞在しているイギリスだけでなく、他のヨーロッパ諸国に行って取材をしてみたい。その取材で見たものを日本の人に伝えたい。
とか、図々しくも欲が見えてきます…。でもこれって、自分の興味の延長にある「夢」ですよね。
このように、いまある事実に、「もし余裕があったら」を上乗せしていくと、どんなに「これまで夢なんか無かった」って思う人も夢を持った人になることができます。
たとえば…
(事実)料理が趣味。
(上乗せされた夢)
もし余裕ができたら、趣味でやっている料理を充実させるために、日本中の料亭を周って出てくる料理を研究したいかも。
(事実)ディズニー好きの子どもをフロリダのディズニーランドに連れてきたい。
(上乗せされた夢)
もし余裕があるなら、ディズニーランドに連れて行ったあとに、アメリカに興味を持つかもしれない子どもを留学させてあげるための準備が必要かも。
(事実)副業としてウェブサイトつくりをしている。
(上乗せされた夢)
もし余裕ができたら、デザインをもっと学んで創作物をオシャレにしたいかも。
つまり何が言いたいかというと、「追いかけてきた夢なんて無かったこれまでの人生」でも、いまある生活をもうちょっと踏み込んで考えたら、これからの夢をつくり出すことができる、ということです。
夢を見ることに早いも遅いもない。長年思い描いてきたわけじゃ無いから価値のない夢、というわけではないはず。大事なのは、やりたいと1ミリでも感じたことを実行に移すことではないでしょうか。
夢を語ってしまうことで退路を断つ
ということで、私の夢は「ヴィーガン、エコ、エシカルな企業」について深く調べ発信することになりました。その行動からまた新しい夢が見つかったらいいな、と思います。
ZOZO前澤さんの#月に行くならお年玉 のとき、批判も多く出ていましたね。富裕層がお金を渡すことでやっと、皆んなが行動していけるような社会構造に問題もあるのかもしれません。
でもそれ以上に、やり方はどうあれ、人生に意味を見出せず落ち込んでしまった人が多くいる日本で、多くの人が自分の人生を見つめ直すいいきっかけになったんではないかな、と前向きに捉えたいです。
私としても、新たに追いかけたい夢として見つめ直すきっかけができて嬉しいです。これで万が一、長友選手に選んでもらえたら、自分にプレッシャーをかけることで夢を叶えるためにさらに集中することができるので是非選ばれたいです。あと、300万円が欲しい。(急なゲス)
理不尽なことで夢を諦めることなく、多くの人が夢を語ることができる社会になれますように。