こんにちは、海外在住ライターのハルノ(@haruno_sudo)です。
先日、ヨーロッパから日本への帰国便の中でふとこんなことを思いました。
「私…絶賛ひとりやな。w」
私の左隣には赤ちゃんを抱っこした優しそうなパパとその家族。右隣にはカップル。その後ろの席もカップル。ちなみに私の後ろもカップル。
SASというスカンディナビア系の航空会社の飛行機を取ったのですが、北欧系に多いのか【日本人+外国人】というカップルや夫婦の帰省のタイミングに遭遇してしまったようです。
(確かに、クリスマス前だったもんな。)
昔はこういうことをイチイチ気にして、「あぁ私の人生って」なんて凹んだこともあったんですが、今はけろっとしているんです。
最近は、この「海外飛び回る+フリーランス生活」のおかげで一人になるタイミングが多くなりました。空港や飛行機では大抵一人だし、カフェで一人で仕事をすることも多ければ、そのままご飯も一人で行きます。
そうすると、時々悲しくなったり寂しくなったりするときもありますが、反対に一人を楽しんでいる自分がいることも事実なんですよね。
そうなった理由としては、「私の一人になることに対しての心持ち」が昔と変化したことが影響していると思います。違った視点で「ひとりでいること」を捉えることができるようになると、前向きに一人でいることを選ぶことができますよ。
今回はそんな私の一人になることに対しての心持ちについてご紹介したいと思います。
Contents
「完全に一人になる」はあり得ない。次の出会いもきっと楽しくなる
学生時代は、彼氏と別れるたびに死にそうになるくらい絶望していたハルノです。当時、彼氏がいない期間は寂し過ぎたんですけど、今は強がりとかではなくあまり気にしていません。
むしろ、キャリアや海外移住に集中したい今、自分のやりたいことへの障害になりそうな関係になる可能性があるのであれば、全くいらないです。
一人でいることに寂しさや恐怖心を感じている方は「自分に対して全くプラスにならないのに、どうしてか切ることができない縁」が存在していませんか?
そういった存在にとらわれていると次のステップには進むことができず、成長できないままなんですよね…。
それって言い換えると、「一人になるという一時の孤独感を避けようとして、自分を一生不幸にし続けている」のかもしれません。
そもそも「完全に一人になる」ということは北極でも行かない限りあり得ません。北極に行くにも、そこに行くまでに人に出会うし、自分一人で行くのはかなり難しいでしょう。
そうです。このご時世、物理的に一人になるというのは難しいんです。
なのであとは、
▲次に待ち受ける出会いをどのように受け入れることができるかどうか?
▲それをどれだけポジティブに楽しむことができるのか?
という問題が残るのではないでしょうか。
私はオーストラリアでバックパッカーしていた時代に出会ったフランス人に「次の街に行くたびに、みんなとバイバイしなくてはいけないのが辛いんだよね。」と話したところ、こんなことを言われました。
「新しい場所に行くのに一人になるなんてありえないよ。バイバイしても、それは次の新しい人に出会うだけであって、それに悲しむことなんてない。」
確かにそうなんですよね。いつでも最初だけが不安なんです。でも、そのせいで立ち止まって次のステップに行くことができないなんて勿体ないですよね。
一人でいる期間は、新しい何かに出会うための助走期間。少しだけ寂しさを感じたとしても、次の場所で出会う新しい何かはきっとその寂しさを超えた喜びを運んできてくれると思います。
物理的に完全な一人になることが難しいこの時代、次に自分に訪れる出会いのために今は一人でいる期間を楽しんで、新しい出会いを楽しく待ち望めばいいと思います。
知らないから怖いんだ。だったら知ることから始めてみよう。
小さいころ、私は「暗がり・ひとり」が苦手でした。その状態を楽しむホラー映画とかは今も観れません。とにかく怖がりでビビりだったので一人で行動するなんてもってのほかだったんですよね。
でも、それがあるタイミングで、
「人間って実態がわからないものだと恐怖を感じるんだな。確かに、私霊感ないし。だから幽霊が怖いのか。」
と気づいたことがあったんです。
それからは、恐怖心を克服するためにいろいろ挑戦したり、知ることに努めるようになったんです。すると、知っていることが増えるので「知らない」から生まれる恐怖心は払しょくされます。
挑戦するたびに、一人でいることにも段々と慣れてきて「一人でいること」を楽しめるようになるんですよね。
私は写真を撮ることが好きで旅行中や散歩中はよく立ち止まるので、一人だと気を遣わずにぐるぐる回ったり、長いこと同じ場所で立ち止まったりすることができ、それを一人でいることの利点として楽しんでいます。
また私はよく「マイペースだね。」と皮肉も混じる感想をよく伝えられるときがあるのですが、一人に慣れてからは私のマイペースは加速していると思います。
でもこのマイペースのおかげで自分の時間で生きることができています。辛いときはゆっくり進めばいいし、楽しいときはたくさん楽しめばいい。このように、思ったように楽に過ごせることができるのも一人でいることの利点ですね。
こういったことも、一人にならなければ知ることができなかったことです。「ひとりになることの実態を知らない」から、一人が怖いんです。
孤独は味方。ひとりのときほど没頭することができる
ベルリン在住のイラストレーター高田ゲンキさん(@Genki119 )の著書「フリーランスで行こう!」のなかで「孤独」ということに悩んでいた過去の紹介があります。
尊敬するイラストレーターの大寺聡さんに自身の悩みを打ち明けるシーン
(『フリーランスで行こう!会社に頼らない、新しい「働き方」』高田ゲンキ/第11話 フリーランスの悩みを解決してくれた2つの言葉 より)
確かに、フリーランスって一人で行う作業が多く私も1日PCに向かって作業していて一歩も外に出ないとかざらにあるんですよね。そうすると段々孤独感を感じてきて辛くなってくるんです。
ゲンキさんは、こういった「孤独を力に変える」ということを本の中で述べられているのですが、本当にそうだと私も思います。一人でいるときは何より自分のやりたいことに集中しやすいし、孤独というマイナスな感情ってばねにしやすいんですよね。
Twitterを見ていると、結構ブロガーの方はクリスマスに働いている方が多いなという印象だったんですけど、文句言いながらもここで踏ん張って働くことができているからこそ結果を残せるほどに成長することができるんだと思うんですよね。
かくいう私も、クリスマス・年末年始はもともと入っていた予定以外は大抵ブログや執筆の時間に回すことに決めていたので「#クリスマスブロガソン」というのも行っています。
一人でいるときのほうが、本当に集中するべきことに集中することができます。
恋人や家族がいる人がやりたいことに集中できない、と言っている訳ではないのですが、私みたいに「自分は依存体質だな」と考えている方は本当にやりたいことがあるときは敢えて一人になることを選んで、それに集中してみてはどうでしょうか。
ちなみに、この【孤独感→モチベアップ】という構造はインフルエンサーでライターの塩谷舞さん(@ciotan)が紹介されていた「感情の起伏があるときにいい文章が書ける」という理論にも似ていると思います。
この感情の起伏の状態を無理やり作るのが「一人になること」といったところでしょうか…?クリエイティブ系の仕事をしている方は特に孤独感を仕事に変えること、有効だと思います。
一人でいることは悪いことばかりではない
一人でいることで馬鹿にされたりする風潮のために、一人でいることを無理やり避けようとする人がいると思うのですが、そんなにそこに必死になることもないよなぁと今なら思います。
一人になることに不安を感じたり、どうしようもなく寂しくなる方は参考にしてみてはいかがでしょう。
それでは!