こんにちは!ウェブライターのハルノです(@haruno_sudo)
今年の7月にタイ旅を終え、日本に帰る前に中国に寄りました。
特にそんな予定もなかったのですが、オーストラリアで出会った中国人の友人が家においでよと言ってくれたので、バンコクから日本にそのまま帰るのも何か物足りなかった私は、お言葉に甘えさせて頂くことに。
中国で感じたことはいろいろあったけど、今回紹介したいのは中国人の子育てと周りの人の対応。
電車のなかで私が目撃した、中国の人たちの子どもへの対応を見て日本もこうなったらいいのにと思ったので、ここで報告させて頂きます。
始まりは北京発の12時間の列車旅
バンコクから北京へと降り立った私は4日ほど北京を観光し、友人が待つ南西に位置する田舎へと北京で(超)長距離列車をとりました。
夜9時発の私が乗る列車には寝台車両がありました。しかしそれを横目にホームをひたすら歩くバックパッカーの私。私の乗る車両は一番奥の安いやつなのです。
車内にいる外国人は私だけ。しかし深夜列車にも関わらず車内は溢れる人!人!人!
中国はどこに行っても本当に人が多いです…。(日本もだけど)
そして12時間のライドにも関わらずシートはまさかのノーリクライニング。
こうして夜9時から朝9時の直立シートに座る旅が始まりました。
(おしり痛かった…)
座席指定にも関わらず、何故か折り畳みの椅子を持参して車内に乗り込む人もいるので通路は本当に狭い。人混みが嫌いな私は感情を無にし、ただひたすら寝ようと努めました。
中国社会における子どもという存在
結論から言うと寝るのは不可能でした。
その理由はシートがどうとかじゃなくて、右隣の人はカップ麺食べてるし、大声でみんな話しているし、極めつけは後ろの席にいた小さい子の夜通しの泣き叫びでした。
たくさんのお客さんが乗る車内にここぞとばかりに泣き続ける1歳くらいの子ども。
泣き止んだと思ったら、列車の通路中を走り回りお母さんは大忙し。
深夜になってもそれは止むことはありませんでした。
日本だったら、周りの目が痛くなってしまうこの状況。
その時私の後ろの席に座ったおじさんが泣きわめくその子に対し何か大きな声で言いました。
「ほらやっぱりこんな夜中に泣きわめいて走られたら怒るわ~。」って私が思っていたのも束の間。
次の瞬間にはその子の家族と一緒に笑って子どもの頭を撫でているおじさん。
おじさんが大声で何て言ったのか私は知る由もありませんが、怒りに任せて怒鳴ったわけでないのは確か。
(中国語を理解できなかったのが本当に惜しい)
そのおじさんだけでなく周りの人もニコニコしながら泣き叫ぶ子を見ていました。
日本の電車でみた気まずそうに赤ちゃんを抱えるお母さん
そんなときに思い出したのは、私が日本で通っていた大学から、家に帰る際に乗った地下鉄で会ったお母さんと赤ちゃん。
赤ちゃんをあまりお目にかかる機会がない私は、話したいな~という気持ちを抑えきれず、隣に座ったお母さんと話したり、赤ちゃんとコミュニケーションを取っていました。
そんな私の姿を見た赤ちゃんのお母さんが私に尋ねたのは、私が保育関係の勉強をしている学生なのかどうか。
大学では英語を専攻していた私の答えはもちろんノーです。
赤ちゃんに興味を示す私みたいな人は保育系の勉強をしているに違いないと、そのお母さんは思ったそうです。
(確かにいきなり初対面の赤ちゃんに話しかける人はあまり居ないのかも知れないけど)
それに付け加えられて彼女が言ったのは「電車で赤ちゃんがいること嫌がる人もいるから。」
そこで気づいたのは、
私みたいに赤ちゃんに興味を示して和やかに会話をする人が、その赤ちゃんのお母さんにとって余計に珍しく感じたのは、
きっとその「電車に乗り合わせた赤ん坊を嫌がる人達」のせいだな、と。
それってなんだか悲しいですよね。
社会全体として子育てを応援できないこの雰囲気のせいで、息苦しさを感じている人たちがいっぱいいて、そのために赤ちゃんに優しく話しかけるという行為でさえも普通でなく思えてしまう。
悲しいなぁ。
子育てサポートは周りが大事。優しさと思いやりを見せよう
中国人は、子供を社会の宝として大切にする。
北京からの列車で見たできごとを田舎で待つ友人に話したらそうやって教えてくれました。
中国人は家族や家柄の結束が強いことは旅の最中や友人を通して知っていましたが、日本と中国における社会全体の子育ての向き合い方の違いがこんなにも顕著に表れるとは思ってもみなかったです。
子どもひとりひとりを自分の子のように大切にしている中国人。泣き叫んでいても、「ああ子どもが泣いている」と思うだけで誰も怒ったり咎めたりしません。
子どもがわんわん泣き騒ぐのはしょうがないことですもんね。
親だって毎回毎回子どもを泣き止ませることに成功できるわけではありません。
だから子どもが泣き止まないのはお母さんのせいでもお父さんのせいでもありません。
だから周りの私たちが思いやりを持って、見守ってあげたり助けの手を差し伸べたりすることが大事なんだと思います。
次の世代を担っていく大切な子どもなんだから、みんなで子育てをサポートしましょう。
全ての子育てを頑張る人に思いやりと優しさを。