西野亮廣さんが書いた「新世界」を読みながら私は不安になった。「私はなぜライターをやっているんだっけ?」って心が重くなったんです。
世の中の仕組みを捉えて行動している人が日本にはいて、周りをいい意味で巻きこみ、大きなスケールで、そして最後はしっかりと成功している。
私はなぜ20代のいま、そんな日本を出て海外に来てまでライターをやっているんだっけ?
最後の最後の章にいくまで、その不安は私に付き纏ってきました。
簡単に私について説明すると、大学を卒業後すぐに就職せずオーストラリアで1年ワーホリ。帰国後はライターとしてやっていくために土台を整えながらアジアを旅して、その年の末にはアイルランドで1年ワーホリ。
アイルランドでの生活を終えた今は、イギリスのロンドンで借りている部屋でひたすら文章を書いています。
でも「新世界」を読み進めていくうちに、私は決して間違ったことをしている訳ではないという結論に至りました。
「新世界」を最後まで読み切って、無性に何か書きたくなった私の今やるべきことはやはり「ライター」であってると思うんです。
ライターをする理由は?
私がフリーのライターとして活動を始めた理由は「海外にいても仕事ができそうだから」。
インターネットが普及した今、どこでも仕事ができるようになりました。日本を離れていても日本にいるクライアントとお話ができるし、自分がどんなことをしているか、だってこうやってブログとかTwitterで発信することができます。
ライターをやりたいかもしれない、と思った上記の私の理由は、「自分の書いた文章で世界を動かしたい!」と思って純粋にライターを目指し出版社や新聞社に就職した人からしてみれば不純中の不純で、批判をしたくなるかもしれません。
でも、そんな批判もあるかもしれないけど、きっかけなんてそんなものでいいんだと思う。
初動を早く。理由は後からついてくる。
キングコングの西野さんは絵本作家として活動していて、彼の作品である「えんとつ町のプペル」は絵本に興味がない人でも耳にしたことはあるでしょう。
また、現在彼と彼のオンラインサロンメンバーは「えんとつ町のプペル美術館」を建設中ですが、著書「新世界」の中で彼は美術館を作るきっかけをこう語っています。
サロンメンバ ーと話が盛り上がっちゃってね、皆と一緒に『えんとつ町のプペル美術館 』を作ることになっちゃった。キミも学生時代に、文化祭でクラスの皆と力を合わせて巨大なオブジェを作ったりしたでしょ?あのノリだよ。
(引用:西野亮廣『新世界』 KADOKAWA / 角川マガジンズ (2018/11/16) )
また、同書の中でニューヨークで個展をやる際も個展の場所を抑えてから、「資金がない」ことを解決するべくクラウドファンディングを行ったということも…。
普通の人だったら一番最初に心配しそうな問題を、プロジェクトを進めながら解決したわけです。
本の中では、西野さんはプロジェクトを始めた当初はまるで資金問題を知らなかったかのように書いてあったけど、きっとそんなことはなくて、全部知った上でとりあえず場所を確保したのだと思いますが…。こういう「やり始めてから気づきました。」みたいな書き方をするのにも訳があったと思うんですよね。
大抵の人は、やる前に色々考えて足が止まってしまうんですよ。心配で頭がいっぱいになってなかなか行動に移せなくて、気づいたら数年経ってた、みたいな感じで。
考えられるリスクを挙げだしたらキリがないわけで、私たちはどこかで行動に移さなきゃいけないんです。
武器の使い方は、戦いながら覚えるんだ。覚悟を決めるんだ。
(引用:西野亮廣『新世界』 KADOKAWA / 角川マガジンズ (2018/11/16) )
好き、という気持ちに大きな理由なんていらない
先日、Twitterでフォローしている方がこんなことを呟いていました。
応援してる大学生に「海外で働きたいが、自分でもその理由がわからず悩んでる」という相談を受けた。
まさに私も一時期そうで、でも結論から言うと、”好きに理由は必要ない”かなあと。原体験、直感、興奮…論理では説明できないことこそ大切な感覚だと思う。”理由わからないけど好き”は、最強よー。
— れいちぇる / Reika.N (@Rache1_1) January 26, 2019
大人になるにつれ、何かを始めようとしたときに周りには自分の身を案じてか反対する人が出てきます。
「それ、やって何になるの?」
「そんな理由じゃ社会人としてダメでしょ。」
大人になると、なぜか私たちはやりたいことに対して、「好き」以上の何か大きな理由がなくてはダメなように思えてくるんですよね。
好き、という気持ちだけで動きだしてもいいんじゃないか
物事を始めるきっかけは大した理由じゃなくていいと思うんです。「何となく好きだから」というのも行動に移すための立派な理由だと思うんですよね。
最初は、文章を書くことと全く関係のない理由で始まった私のライター生活も今では、私の文章を伝えたい人がいて、伝えていきたい話がある。
始まりは何だっていいと思うんですよ。後からみんなが納得するような理由ってついてきます。
問題が途中で出てくるかもしれないけど、必要な情報を掴んで、走りながら武器の使い方を覚えれば大丈夫。解決できます。
行動に移すうちに気づいたら周りには応援してくれる人が出てきて、一緒に問題を解決してくれるかもしれません。
ところで、2019年も早々に1ヶ月が過ぎました。あなたは新年に決めた自分がやりたい何かを行動に移せましたか?
やる理由が見つからない…とか言いながら逃げていませんか?
夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる。挑戦する以上、この道は避けて通れない。でも、大丈夫。キミは、キミの最初の一歩を決して諦めることはない。
(引用:西野亮廣『新世界』 KADOKAWA / 角川マガジンズ (2018/11/16) )
背中を押してくれる言葉が欲しい人、これからの挑戦を支える情報が欲しい人は、「新世界」おすすめです。
私も自分のやりたいと思った気持ちに正直になって走るので、一緒に走りだしましょう!